三原の作品は周到に”場”をつくり上げます。
換気扇の回転や、蛍光灯点灯時の不規則な点滅が延々と続き、
日常的に見慣れた工業製品の風景が時間を引き延ばされて再現されます。
親しみがありつつも、個性もなく現実味を失った”場”の不気味さの同居。
彼はそれを、意思をもたない「最も絵画的であろうと」する空間といいます。
本展は自身の二年ぶりとなる個展でもあり、
今までの活動を踏襲しつつも「死」という普遍的なテーマに挑みます。
彼の内面と体験に向き合うこの新たな試みを、みなさま是非ご高覧くださいませ。
会期: 2013年8月23日(金)–9月16日(月・祝) 会期中の金土日・祝のみオープン
時間: 16:00~20:30 入場無料
会場: float・あをば荘 同時開催
関連イベント
オープニングパーティ&イベント「飛んで火に入る夏の鍋」
8月24日(土)19:00-
会場:float
float併設の小さなギャラリー内で鍋を振る舞います。
真夏の閉め切った室内で鍋を食べたあとは、ガレージで夜風に当たりながら冷たいビールを。
サウンドライヴ「葬送曲」
8月31日(土)18:00-
出演: 佐藤実(m/s ,SASW) , 後藤天 , 三原回
会場: float
クロージングパーティ&トーク「アーティストと死」
9月15日(日)19:00-
ゲスト: 原田裕規
会場: あをば荘
*各イベント500円からのカンパ制(パーティでの飲食代込み)
関連企画
「死ぬのはいつも他人ばかり、のための往復書簡」
本展を企画するに際し、企画者の図師雅人と展示作家の三原回で「死」をテーマに往復書簡のやりとりをする。
会期を跨ぎながら半年をかけて続けられ、その途中経過も会場で作品とあわせて鑑賞者が読める形式をとった。
三原回 Qay Mihara
1987年東京都生まれ。2009年、和光大学表現学部芸術学科卒業。
美術家/アーティスト。主に既製品と電子音を用いたインスタレーションを行なう。
他に映像や写真など。
主な個展
2009 「Lab」/ 新宿眼科画廊 (東京)
2010 「fragment」/ 表参道画廊 (東京)
2011 「sample of view」/ ASK?P (東京)
主なグループ展
2009 「Site/Sight – 若手アーティストとその魅力展 vol.2-」 /市原市水と彫刻の丘 (千葉)
2010 「大谷楽 / 白石諒男 / 三原回 -intermission-」 /ASK? art space kimura (東京)
2011 「中之条ビエンナーレ2011」 /中之条町 旧長野原線太子駅跡 (群馬)
2012 「ASK?映像祭2012 : デジタルフォトフレーム展」 /ASK?P (東京)
「DAN T”EA -DESIGNTIDE > CHANOYU SIDE 新宿伊勢丹 (東京,2012)
2013 「Resonance 共鳴展 – 広がるアート、はじける科学」 /逗子文化プラザ (神奈川)