同時多発個展の一角を担う「集積される言語、集団の知、そこに介在する伝え手/受け手」についてのインスタレーション。
開催された「こすみ図書」は、利用者が各自所有する本をもちよって蔵書し、互いにシェアができるユニークな場所である。
書籍と著者。知識を与える者と受け取る者。それらに介入する作家の行為。
ここでは出版物や、本文からの引用、図書利用者の言葉を素材とし、自らの作品と組み合わせることで、あたかも図書館で本を選び、そこから得た知識がまたどこかへの場面へと繋がるような、知の引用と伝達の関係をつくることを試みた。
《完全なる偶成(朗読)》制作のためのワークショップの記録 撮影:佐藤史治